ホンダ・フリード+のユーティリティナットを活用して、
車中泊や車中活動に最適な「可動式テーブル」を自作しました。
「車内を傷つけずに設置したい」「車検に通るか不安」という悩みも、この設計で解決できます。
天然ひのきの香り漂う、こだわりのDIY工程を紹介します。
※2026.5.2 説明文を見直し
この記事で分かること
- フリード+専用設計:空間を無駄にしない可動式テーブルの構造
- 失敗しない材料選び:車内に馴染む木材と塗料の選び方
- 初心者でも安心:写真で解説する製作ステップと取付方法
- 長く使うコツ:走行中の異音対策
- 車検への備え:DIYオーナーが必ず確認すべき点検の心構え
車内で使うものなので、実際に作るときに迷いやすい部分も含めて、かなり詳しくまとめています。
完成イメージや材料、取り付け方など、もくじの気になる見出しをクリックして読んでみてくださいね。
フリード+専用「可動式テーブル」の完成形と構造

スライド&着脱可能 自作テーブルの仕組み
今回作ったのは、フリード+の車内両サイドに取り付ける
小物入れ付きの棚パネルと、そこに渡して使うテーブル天板です。
- 左右のパネルは収納棚
- 小物入れの底部分はテーブル受け
- 天板をのせると車内テーブルになる
■テーブルはのせるだけの可動式
テーブル天板は、完全に固定していません。
前後にスライドできるので、車内の使い方に合わせて位置を調整できるのもポイントです。
■重い物を載せる時は着脱式の脚を使用
普段はテーブル脚なしで使っていますが、
重い物を載せる時のために、着脱式の脚も用意しています。
軽い食事や小物を置く程度なら脚なしで、
必要な時だけ補強できるようにしているのがポイントです。
■小物入れとしても使える
左右のパネルには小物入れが付いています。
500mlのペットボトルが出し入れしやすいサイズにしているので、
飲み物や小物を置いておく場所として便利です。
車中泊やキャンプでは、ちょっとした収納があるだけで快適さがかなり変わります。
【画像で解説】車内へのフィット感とこだわりポイント

■車内に馴染む雰囲気に
棚とテーブルは、フリード+の車内に自然になじむように作りました。
木材を使っているので、車内の雰囲気もやわらかくなります。
パネルの形を、フリード+の3rd窓のカーブとお揃いになる様にカットしたのがポイントです。

■電源や収納ポケットも使える
フリード+に元から備わっている収納ポケットと電源が使える高さにになっています。
見た目だけでなく、実際に使う時の動線も大事にしました。

■色々なシチュエーションに対応
このテーブルの最大の特徴は、前後に動かせるスライド機能です。
「これやって正解でした」と言えるほど、使い勝手が劇的に変わります。
- 車内をカフェ空間にする(後ろ寄せ)
テーブルをリアゲート側へ。
大人2人がゆったりできるスペースが生まれます。
リアウィンドウからの景色を眺めながら、「車中コーヒー」を楽しむのにぴったり。
- キャンプ場で棚として使う(前寄せ)
テーブルを前側へ。
リアゲート付近にスペースを確保でき、
キャンプの際はゲートを開放して、床とテーブルの2段構えの物置に。
キャンプの快適度がグンと上がります。
気になる車検時の対応について
今回作った小物入れ付きパネルは、取り外しできます。
普段は取り付けたまま乗っていますが、
車検の際に検査作業者から外すように言われた場合は、外す予定です。
重量や取り付け状態によって判断が変わる可能性があるため、
車検時は確認しながら対応するのが安心です。
車内DIYをする場合は、
取り外しできる構造にしておくことも大切だと思います。
1年目:法定12か月点検
2年目:法定12か月点検
3年目:車検(継続検査)+ 法定24か月点検
4年目:法定12か月点検
5年目:車検(継続検査)+ 法定24か月点検
*いずれの回でも取り外しせずに完了しました
使用した材料
今回の棚とテーブル作りに使用した主な材料はこちらです。
- 天然ひのき無垢羽目板
- オイルフィニッシュ用塗料
- ステンレスステー
- 壁面取り付け用の超低頭ボルト
- 組み立て用ネジ
- 棚受け金具
- フェルト
- すきまテープ
ひとつずつ紹介します。
準備するもの:材料とこだわりの道具
使用した木材と塗料(天然木と自然塗料)
天然ひのき無垢羽目板を使用

メインの木材には、「天然ひのきの無垢羽目板」を選びました。
実は、板の『厚み』にはかなり悩みました。
厚すぎると車体が重くなり、薄すぎると強度が不安です。
試行錯誤の結果、最終的に「厚さ12mm」の板を8枚使用することに決めました。
■この板を選んだ理由とこだわり
- デザイン
一枚板では表現しにくい、ロッジの壁のような温かい雰囲気が作れます。 - 香り
ドアを開けた瞬間にふわっと広がる「ひのきの香り」が癒やしをくれます。 - 品質
タンスに使われるひのきの防虫効果も期待しています。
三重県産(ひのきの生産量日本一!)をチョイスしました。
材料は楽天で購入しました。
重い木材でも玄関まで届くので、搬入がとても楽でした。
ホームセンターでも箱入りのセット販売が多いので、フリード+なら持ち帰りも楽々です。
木材は自然塗料”キヌカ”でオイルフィニッシュ

木材はすべて、自然塗料でオイルフィニッシュしました。
使用したのは、米ぬか由来の自然塗料”キヌカ”です。
一般的な植物性の自然塗料にある自然発火の心配がない安心な塗料です。
木に染み込むタイプで、木の持つ調湿作用を保てるのが特徴です。
■車内で使うので臭いにくい塗料を選ぶ
車内は閉め切ることも多いので、塗料の臭いが強いと辛いです。
そのため、無臭タイプの自然塗料を選びました。
わが家は犬旅もしているので、慎重に選びました。
■木材の風合いを生かすオイルフィニッシュ
木に染み込むタイプなので、ひのきの雰囲気を残しながら保護できます。
木の質感を残したい時に向いています。
木材DIYで、ナチュラルな雰囲気に仕上げたい場合は使いやすいと思います。
取付金具と100均で揃う便利アイテム
ステンレスステーで反り対策

木材は湿度や乾燥によって反ることがあります。
車内は温度差も湿度差も出やすい場所なので、
パネルの反り対策としてステンレスステーを使いました。
何本取付けるべきかは、板次第なところがあるので、「何本です」とお答えできずすみません。
わが家は板の様子を見て、これくらいあると良いかもしれないと言う本数を、ダイソーで購入しました。
■無垢材は反りやすい
無垢材は雰囲気が良い反面、湿度の影響を受けやすいです。
実際、家の中に置いているだけでも、反ったり戻ったりする様子がありました。
■軽さも考えてステーを選ぶ
反り対策はしたいけれど、
車内に取り付けるものなので、できるだけ軽くしたいところです。
そのため、必要以上に長すぎるものや、厚みのある重いステーは避けました。
壁面取付け用ボルトの選び方

棚パネルは、フリード+のユーティリティナットに取り付けます。
使用したのは、
超低頭ボルト SUS M6 45mmです。
■板厚と車体側の奥行きを考えて選ぶ
ボルトの長さは、板の厚みや取り付け部分の奥行きを考えて選びます。
今回使用した板の厚さは12mm。
ユーティリティナット内部の奥行きは、もろもろ含めて約18mm。
ナットの先は車体内部に3ピッチ出さなければならないので、45mmを選んでいます。
■取り付け穴は木工用ドリルで開ける
板に穴を開ける時は、木工用ドリルのM8使用を使いました。
使用するボルトに合わせて穴を開け、取り付け時に無理が出ないようにします。
車体側に固定する部分なので、ボルト選びと穴あけは慎重に行いました。
棚受け金具とネジ類

小物入れの底板は、底面よりも大きく切り出した板を使用します。
テーブルを使用時、この張り出している底板部分が、テーブル天板の受け台になります。
底板のパネルへの取り付けには、棚受け金具を使いました。
ホームセンターには、サイズや色の違う金具がたくさんあります。
■金具の色で雰囲気が変わる
板の厚さや長さに合わせたネジや棚受け金具は、
色やデザインを変えるだけで仕上がりの印象が変わります。
今回は予算も考えながら選びましたが、
アンティーク調の金具を使えば、もっと雰囲気を出すこともできそうです。
■見えない部分は実用性重視
裏側など、普段あまり見えない部分は実用性を優先しました。
見えるところは雰囲気を大事にしつつ、
見えないところは強度やコストを考えて選ぶと、全体のバランスが取りやすいです。
【全8ステップ】サイドパネルと小物入れの製作手順
設計からパネルの組み立てまで(採寸・型紙・接着)

①フリード+の車内サイズを測る
- 棚パネルを取り付ける場所
- テーブルを置きたい高さ
- 小物入れのサイズなど
②車内の形に合わせて設計する
車内はまっすぐな壁ばかりではありません。
見た目のバランスだけでなく、使いやすさも考えて設計しました。
- 窓の傾きや壁の段差
- 収納ポケットや電源の位置も考える
③小物入れは500mlペットボトル基準で設計
小物入れの内寸は、
500mlペットボトルがスムーズに出し入れできるサイズにしています。
「ちょっと物を置ける場所」があると、車中泊やキャンプ中にかなり便利です。
④型紙を模造紙で作る

設計した寸法をもとに、模造紙で型紙を作りました。
直接木材に書く前に型紙を作ることで、形やサイズ感を確認しやすくなります。
左右にパネルを作るため、向かい合わせた時の形にも注意しました。
四角形ではないデザインにする場合は、
左右のバランスが崩れないように確認しておくと安心です。
⑤木材のカットとやすりがけ
木材をカットしたら、全面にやすりがけをします。
今回は大きめのパーツなので、手作業ではなくサンダーを使いました。
市販のサンドペーパーが使えるタイプのサンダーが使い勝手がいいと思います。
集塵するタイプを使用していますが、あまり機能しないので、
“BLACK&DECKER”の電動サンダーに買い替え予定です。
形の揃え方
左右のパネルを同じ形にするため、2枚を重ねて縁をサンダーで整えました。
サンダーで削ると、形をそろえやすくなります。
⑥オイルフィニッシュする
ウエスを使用して”キヌカ”を1度塗りします。
⑦羽目板を木工用ボンドで連結
羽目板は、木工用ボンドを使って組み合わせました。
ボンドを塗って板同士をはめ込み、重しをのせて1日乾かします。
しっかり乾かしてから次の作業に進むことで、パネルとして安定しやすくなります。
内装業者さんのホームページを参考にしながら作業しました。
【異音・ガタつき対策】長く快適に使うための「ひと手間」
車内DIYで最も気になるのが、走行中の「カタカタ音」や「ビビリ音」ではないでしょうか。
せっかくのドライブも、異音がすると気になって楽しめません。
ここでは、私が実際に行った「静音性を高める工夫」と、
見た目を損なわないためのポイントを解説します。
⑧走行中のストレスをゼロに!「すきまテープ」の活用法

しっかり固定したつもりでも、走行中の振動で車体とパネルが干渉し、音が出ることがあります。
- 対策:車体と接する部分に「すきまテープ」を貼る
- 使用アイテム:セリアの「ゴムタイプ(一番分厚いもの)」
- ポイント:スポンジタイプより、弾力のあるゴムタイプの方が振動吸収率が高くおすすめです。
■「見えない場所」に貼るのがクオリティを上げるコツ

「いかにもDIYした感」を出さないために、
すきまテープは取り付けた時に表から見えない位置へ慎重に配置しています。
見た目の美しさを保ちつつ、音やガタつきだけを抑えるのがポイントです。
【強度・反り対策】ステーと組みつぎで「歪み」を防ぐ

天然木(ひのき)は湿度や気温の変化で「反り」が出やすい素材です。
- 裏面のステー補強
パネルの裏側にステーを取り付け、物理的に反りを抑制。 - 小物入れの「組みつぎ」
負荷のかかる小物入れ部分は、単なるネジ止めではなく「組みつぎ」にしました。
そうすることで、長年使ってもガタが出ない強度の確保と、木の伸縮に対応しました。
■テーブルストッパーを取り付ける

テーブル天板の跳ね上がりを防ぐため、ストッパーを取り付けました。
取付位置は、それぞれの小物入れのフロント側です。
ストッパーは小さな木片を使用。あえて小さめにしています。
大きくしすぎると、天板の乗せ下ろしやスライドがしにくくなるためです。
小さな木片でも、テーブルの跳ね上がり防止には役立ちます。
■カタカタ音防止にフェルトを使用

小物入れの内底と、テーブル天板の裏側にはフェルトを貼りました。
- 切って入れるだけで音対策
小物入れの中は、薄めのフェルトを切って入れるだけなので簡単です。
天板の裏側にも、テーブル受けに当たる部分へフェルトを貼りました。
- 車内DIYは音対策が大切
車の中は、少しのすき間や接触でも音が出やすいです。
特に木材や金具を使う場合は、走行中にカタカタしないように工夫しておくと安心です。
パネルに小物入れを取り付ける

小物入れは、パネルの裏側からネジで固定しました。
■下穴を開けてからネジ留めする
ネジを打つ前に、電動ドリルで下穴を開けます。
下穴を開けておくと、木材が割れにくく、ネジも入りやすくなります。
目安として、下穴は使用するネジの直径の7割程度にしました。
テーブル天板の製作と車体への取り付け方法
反り防止を施したテーブル天板の作り方

- ひのきの羽目板を使用
- 奥行400mm × 長さ1035mm
- ランチョンマットを置いても使いやすいサイズ感です

羽目板をつなげただけの1枚の板状では、無垢材の反りが気になります。
そこで、天板の裏側に補強板を取り付けました。
リビングテーブルや作業台の裏側にもあるような補強です。
無垢材で天板を作る場合、見た目だけでなく、長く使うためのおすすめの工程だと思います。
反り返し防止のためにぜひ補強を。
フリード+への取付けと隙間対策

完成した棚パネルは、フリード+のユーティリティナットに取り付けます。
■六角レンチで手回し取り付け
取り付けには六角レンチを使いました。
上段のボルトは、小物入れの中に手を入れて取り付けます。
小物入れの内寸は8cmなので、少しきついですが手を入れて作業できます。
■小物入れの内寸を8cmにした理由

小物入れの内寸を8cmにした理由は、500mlペットボトルを入れやすくするためです。
また、内寸が狭すぎると、ボルトの取り付け作業ができなくなります。
収納の使い勝手と、取り付け作業のし易さの両方を考えてサイズを決めました。
*内寸を5cm以下にすると、超低頭ボルトの長さが4.5cmなので付けられません。
■車体側の段差と隙間

フリード+のユーティリティナットがある部分は、完全に平らではありません。
車体壁面には段差があり、最大9mmほどです。

上の画像の様に、パネルは車壁にぴったりと付いていません。
そのまま板を取り付けると、がたつきやすくなったり、強度が不安定になったりします。
■裏面に細く切った板を取り付けてすきまの調整
段差を解消するために、細く切った板をパネル裏面に縦に取り付けました。
これにより、がたつき音の防止と強度アップを狙っています。
■床から少し浮かせて取り付ける

パネルは床にぴったり付けず、少し浮かせたサイズにしました。
理由は、マットを敷く時に隙間なく敷けるようにするためです。
車中泊仕様にする場合は、マットとの相性も考えておくと使いやすくなります。
自作して感じた注意点
今回のDIYで感じた注意点をまとめます。
■車内DIYは採寸がとても大事
車内は、家の壁や床のように単純な形ではありません。
少しの段差や傾きがあるため、採寸と仮合わせはしっかり行った方が安心です。
■取り外しできる構造にしておく
車検やメンテナンスのことを考えると、
取り外しできる作りにしておくと安心です。
固定しすぎるより、必要に応じて外せる方が扱いやすいと感じました。
■音対策は最初から考えておく
車内は、走行中の振動で音が出やすいです。
フェルトやすきまテープで、接触部分の対策をしておくと安心です。
目立たない場所にすきまテープを貼っておいたのですが、これやって正解でした。
走行中のガタつきがなく、DIY特有のストレスを感じずにドライブできています。
まとめ|詳細な設計図と拡張パーツについて
フリード+に、小物入れ付きの棚パネルと可動式テーブルを自作しました。
左右の棚パネルは収納として。
天板を載せれば車内テーブルとして使えます。
テーブルは前後スライドでき、車内の使い方に合わせやすいです。
使わない時は外しておくこともできます。
天然ひのきを使ったことで、車内の雰囲気もやさしくなりました。
詳細な寸法やテーブル脚については、別記事で紹介しています。
小物入れ付きパネルの詳細な寸法はこちらにまとめました↓

テーブルの着脱式脚はこちらのページで紹介しています↓

フリード+の車内を、自分たちらしく快適にしていくのは楽しいですね。
ひのきの色の変化も、ゆっくり楽しんでいきたいと思います。
車中泊やキャンプで、
「物を置く場所がほしい」
「車内で使えるテーブルがほしい」
そんな願いを叶えられるDIYの参考になれば嬉しいです☆


